2016年7月27日

フローリングのお手入れ方法

フローリングのお手入れ方法

フローリングを長い間美しく保つには、日頃のお手入れが大切です。しかし、木製品であるフローリングのお手入れには注意も必要。間違った方法で頻繁に掃除をすると木材を傷めてしまい、寿命を縮めることになってしまいます。フローリングの種類によってもお手入れ方法が異なるので、適切なお手入れ方法を知っておきましょう。

複合フローリング

日常のお手入れ
掃除機やフローリングワイパーなどでホコリを取り除くだけで十分です。表面の汚れが気になる場合は、乾いた雑巾でカラ拭きします。複合フローリングは水に強い素材ではないため、水拭きを繰り返すと素材を傷める恐れがあります。水拭きは汚れが目立つときだけにしましょう。

汚れが目立ってきたら
固くしぼった雑巾で水拭きをしましょう。水を多く含んだままの雑巾を使うと、フローリングの反りやひび割れの原因になります。洗剤を使用する場合は、薄めた中性洗剤を雑巾に含ませて使用します。その後、フローリングに洗剤が残らないよう、水でしぼった雑巾で二度拭きします。最後に、乾いた雑巾でカラ拭きして仕上げます。
拭き掃除の後は窓を開けるなどして表面を素早く乾かすことをおすすめします。水拭き直後にラグなどを敷くのはNGです。

気をつけるポイント
洗剤を床に直接スプレーすると変色の原因になります。雑巾にスプレーしてから使いましょう。

無垢フローリングの場合

日常のお手入れ
自然の木材でできているため、複合フローリング以上に水拭きは禁物。表面が塗装されている場合も、水拭きはおすすめできません。掃除機やフローリングワイパーなどでホコリやチリを取った後、乾いたぞうきんでのカラ拭きが基本です。
板の隙間にゴミがつまったら、つまようじなどで取り除きましょう。
また、日頃から水などをこぼしたらすぐに拭き取るようにしましょう。

汚れが目立ってきたら
水かぬるま湯で固くしぼったぞうきんで拭き取ります。それでも落ちない場合は、薄めた中性洗剤をぞうきんに含ませ、固くしぼって拭き取ります。最後に、乾いた雑巾で残った洗剤成分を拭き取りましょう。
中性洗剤以外は変色・変質の原因となるため避けた方がいいです。また、化学薬品の付いたモップの使用は黒ずみや変色の原因となるため、使用前には説明書をよく読みましょう。
オイル塗装をしている場合は、オイルメーカーが販売している専用のワックスクリーナーを使用します。

気をつけるポイント
無垢フローリングは、人の足で歩かれて磨かれ、美しく経年変化するもの。あまり神経質にならず、自然素材の良さを楽しみましょう。

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◆ワックスをかける場合

ワックスには、こんな効果があります。

1、見た目に美しくなる
ワックスをかけるとフローリングに光沢が出て、見た目にきれいで清潔になります。
2、床を保護する
ワックスの膜がフローリングを汚れや傷から守ってくれるため、フローリングが長持ちします。
3、普段のお手入れがラクになる
ワックスが床の凸凹を埋めて平坦にするため、ゴミや汚れが入り込みません。ホコリ・チリはワックスの膜の上に落ちるため、普段は掃除機やモップをサッとかけるだけできれいな状態を保つことができます。

◆ワックスの選び方

ワックスにはさまざまな種類があり、種類によって仕上がりや塗りやすさが異なります。ワックスの特徴を理解し、フローリングの材質や部屋の用途を考えて選びましょう。

1、材質に合ったワックスを選ぶ
まずは、フローリングの材質に適したワックスを選ぶことが大切。複合フローリング用、無垢フローリング用、白木用などさまざまな用途があるので、まずはご自宅のフローリングの材質を確かめ、ワックスに記載された用途と合っているかを確認しましょう。
2、作業性の良いタイプを選ぶ
スプレータイプや液体タイプ、フローリングシートにワックスを染み込ませた簡易タイプなどもあります。塗りやすさや日常のお手入れ頻度などを考えて、使いやすいタイプを選びましょう。
3、機能性で選ぶ
光沢を重視したタイプ、水回りに強い防水タイプ、ホルムアルデヒドを吸収する空気清浄タイプなど、機能もさまざま。どの部屋のフローリングに使うワックスなのかをふまえ、使い分けるのもおすすめです。

◆ワックスの正しいかけかた

ついつい面倒になって、一度ワックスをかけると次回は数年後・・・となっていませんか?ワックスの効果は半年ほどでなくなります。特に人がよく歩く部分は、徐々にワックスが取れ、ツヤや保護機能が失われてしまいます。
ワックスは半年〜1年に1度、上塗りをしましょう。また、5回に1回は剥離(ハクリ)剤を使って古いワックスを剥がし、塗り直すことをおすすめします。

ワックスを塗るステップ

1、掃除
掃除機やモップなどでゴミやホコリを取り除き、固くしぼった雑巾で水拭きをします。
2、ワックス塗り
タイプによって使い方は異なりますが、床に垂らした、またはスプレーしたワックスを専用のワイパーや布などでムラなく塗り広げます。フローリングの板目に沿って塗るのがポイントです。
3、乾燥
20〜30分、しっかりと乾燥させます。扇風機を使うと乾燥が早くなります。

気をつけるポイント

無垢フローリングの場合は、特に注意が必要です。表面の塗装がウレタン塗装かオイル塗装か無塗装かによって適したワックスが変わるため、施工した工務店やハウスメーカーに問い合わせることをおすすめします。
お手入れの注意点はたくさんあるものの、日頃のお掃除はとても簡単。まずは気をつけるべきポイントを抑えましょう。こまめなお手入れを心がけることが、フローリングを長く美しく保つことにつながります。